作者不明の茶道具

最近作られた 作者不明の茶道具は対外が安価な作品です。しかし昔の作品や 唐物 の作品にはとてつもない高価な茶道具も有ります。 まず、身近な日本の作品ですが、江戸時代の作品は茶道具だけに限らず、職人達は大名のお抱え職人で自分の名前を書く事を禁じられており、上手蒔絵や素晴らしい彫り物が施された 名品 の茶道具でも名の無い作品は多くあります。 例えば、鍋島班の鍋島焼で未だに逸話として語られており、作家名はありませんが非常に高価な陶芸作品です。 日本の昔の作品では大らかな自然とのびのび描かれた初期伊万里焼の茶道具や日本一高価な陶芸作品の古九谷では、作者不明が普通です。 昔作られた 織部焼 や 志野焼 の茶道具は昔から特別人気があり、作者名はありませんが高価に取引されております。 また、大陸の唐物の茶道具では、その昔、庶民が日常使っていた雑器の高麗茶碗や井戸茶碗に素晴らしい景色や味わい深さを見つけて日本では名品として扱われており、作者不明が普通で作者名は作品にはありません。