骨董品売却依頼を鳥取県のお客様より頂き、面白いアンティークの小物をお送り頂きました。
売却例の説明
写真が6枚あります。くわしくはこちら
「私の実家は鳥取県境港市にあり、昔から古美術骨董品には興味が無く、骨董品 らしき物は何も無いと思っていましたが、自宅をリフォームする為に整理をしていたら、先代が誰かに貰ったのか数点の 古道具 や 茶道具 が出てきたので友達に紹介され、古美術やかたさんに電話させて頂きました。」とお電話で話され、LINEに写真を添付してお送り頂きました。写真を拝見し当店で買取出来る品物の買取価格を決定してお送り頂きました。面白いアンティークガラスの敷物なので先に紹介させて頂きます。
このガラスは我々の業界では江戸ガラスと呼んでいますが、実際は明治時代に作られた 逸品 です。本歌の江戸ガラスは、すべての工程が職人の手によるもので、その製品はひとつとして同じものが存在しません。色やデザインも様々ありますが、どれも手作りらしい温かみが感じられる 名品 です。ポルトガルやオランダなどからガラス製品が長崎に伝わり、国内でも「ビイドロ」という名で作られるようになりました。その技法は、ヨーロッパ由来でなく中国の 技法 に似ていることから、技法そのものは中国から 伝来 されたのではないかと考えられています。製法はやがて大阪や京都、江戸へも伝わり、江戸で初めてガラスが作られたのは江戸時代初期頃です。源之丞という職人がガラスを吹いたと『嬉遊笑覧』という随筆集に記されています。また、江戸の地理誌『武江年表』にも、ガラスが作られていたという記述が残っています。
日本のガラス作りの歴史は、弥生時代まで遡ります。大陸から伝わった技法により、当時は勾玉や管玉などを作っていましたが、その技法は中世以降一度途絶えてしまいます。その後、再び日本の歴史に登場するのは、江戸時代に入ってからのことです。また「江戸硝子」と「江戸切子」の違いは、どちらも江戸で発祥したガラス製品ですが、「江戸硝子」にカット加工したもののことを、「江戸切子」と言います。「江戸切子」は、「江戸硝子」をもとに作られているので、大きく分ければ「江戸切子」も「江戸硝子」の一つと言えます。