骨董品売却依頼を頂いたお隣の奈良県のお客様ですが、著名な作家東山魁夷の作品の売却依頼で出張させて頂きお譲りさせて頂きました。
売却例の説明
先代が大切にしまわれていた 日本画 の 掛軸 ですが、先代がお亡くなりになり、売却したいと来店頂きました。著名 な作家の買取依頼なので、奈良県のご自宅まで出張させて頂き拝見させて頂きました。先代の方が地元奈良県でも有名な日本画の 愛好家 で、名品や 珍品 を沢山残されており、整理して説明させて頂きました。沢山の 逸品 のなかには素晴らしい 名品 もあり、時間を掛けて説明し、その中の一部を買取させて頂きました。骨董品 や 茶道具 もお譲り頂きましたが、今回著名な作家の東山魁夷の作品で、素晴らしい名品なので先に紹介させて頂きます。
東山魁夷の日本画の掛軸で、大きさ縦約126、横約42㎝の 絹本 に岩絵具で描かれています。共箱 に入っており、作品集にも掲載されている品物ですが、1941年、魁夷が33歳の時に描いた若年の作品で、この頃から風景画に専念することを決意し、独自の表現技法を追求し始めました。白、緑、黒の色合いが美しく、さすが東山魁夷と思わせる逸品で、非常に保存状態の良い掛け軸です。東山魁夷は昭和期の日本画を代表する著名な作家で、日本の美を象徴する 風景画 を数多く残しています。群青と緑青の色合いの作品は人気があり、特に緑の森に白い馬が描かれた晩年の風景シリーズの肉筆画は一千万円を超えることもありますので、売却のご相談は古美術やかたにご依頼くださいませ。
東山魁夷は日本画の作家ですが、お引き取り価格のお問い合わせを頂くときに作家の名前で聞かれる時がよくありますが、ご覧のように掛軸でも時間をかけたこのような力作は、高価にお譲りさせて頂けますし、簡単に作られた作品では安価です。また若書き と 晩年 では、独自の境地を作った晩年の作品は一般的に高価に取引されています。またそれぞれの作家によっても、得意な図柄や人気のある 図柄 があり、それぞれの品物によって価格が大きく変動します。大量生産出来ない、一点物の古美術骨董品には、相場価格はあまり関係無いのです。そんなことでこの世界には、鑑定士という資格はありません。(No.300)