骨董品売却依頼で和歌山県海南市まで出張させて頂き、中国美術の作品をお譲り頂きました。
売却例の説明
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この国はシルクロードの東の端に辺り、島国ですが面白い 逸品 や 唐物 の素晴らしい作品を拝見する機会がよくあります。思わぬ地域で素晴らしい 名品 とも出会え、買取依頼は楽しい仕事です。昔の人々は 日本古来 の職人技が生かされた 古美術工芸品 もあり、明治や大正時代の 愛好家 や収集家のお宅からの買取はワクワクと心が踊ります。このお客様は和歌山県の港湾都市の近くに住んでおられ、交易や貿易の関係か骨董品や茶道具のなかには唐物や中国骨董の面白い品物を沢山お持ちでした。やはり日本は島国でこのようなお客様からの売却依頼は、面白い逸品をお譲り頂く事が多くあります。今回はいろいろな種類の品物があると話されていたので、出張させて頂きました。
中国美術 では人気のある白磁の爵です。小さな逸品ですが、形も良く、上りも良く、丁寧に作られた作品です。台座も綺麗な彫る技法が施されております。全体的には昔の 職人技 が素晴らしい逸品です。日本の時代では、江戸時代から明治時代にかけて作られた作品です。昔の本歌の作品ではありませんが、 保存状態 も良く傷はありません。
本歌の 白磁 は、起源は560 - 570年代の北斉に遡ると言われ、青磁 の製造技術の完成と共に発展し、北宋時代の定窯で、白磁の名品が多く作られるようになったようです。また白磁とは、白素地に無色の釉薬をかけた磁器の総称で、ケイ酸とアルミニウムを主成分とする白色の粘土の 素地 に、鉄分のない植物灰と高陵石から精製された透明 釉薬 を掛け、高温の還元炎で焼き上げて作られた磁器です。