茶道具の売却は専門の骨董店が一番だと思われ、当店のホームページをご覧になり、鳥取県倉吉市より煎茶道具を売却頂きました。
売却例の説明
写真が7枚あります。くわしくはこちら
買取依頼で写真をお送り頂きました。LINEで写真をお送り頂いたので、お電話をさせて頂き当店の方針を少し説明させて頂きました。当店では作品の写真をゆっくり拝見し、作品の作者や時代背景、市場での需要などをできる限り丁寧にご説明させて頂いております。今回のように宅配でお譲り頂く場合は、当店のホームページで販売している似たような 諸道具 と比べて買取価格を決定しており、お客様に納得頂く事を第一と考えております。このお客様は鳥取県倉吉市にお住まいのお客様ですが、ホームページをご覧になり、当店に売却依頼を頂きました。
簡単に作られた螺鈿細工の 逸品 ですが、優雅な作品です。長年の年月を経てきた味わい深い 香合 です。螺鈿細工で長年使用されてきた作品ですが、保存状態 も良く、共箱ではありませんが箱が付いております。螺鈿細工は漆芸品の一種ですが、技法 が難しく、このような作品でも伝承された技法が使われております。
螺鈿の技法を説明させて頂きます。
主に 漆器 や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつで、貝殻の内側、虹色光沢を持った部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面に嵌め込む技法で、螺は貝、鈿は散りばめることを意味して、そのような方法で 工芸品 が作られました。使用される貝は、夜光貝や白蝶貝、また黒蝶貝や青貝、そしてアワビ、アコヤガイなどが使われます。奈良時代に唐から輸入され、平安時代には、漆芸の装飾技法として 蒔絵 との併用が流行しました。鎌倉時代になると鞍の装飾として好まれ、室町時代になると中国の螺鈿細工の素晴らしい技術も導入されました。安土桃山時代にはヨーロッパとの貿易によって急成長して、ヨーロッパでは一つのステータス・シンボルとなり、非常に人気がありました。日本ではこの頃の輸出用の漆器は南蛮漆器と呼ばれています。江戸時代になっても螺鈿は引き続き人気がありましたが、幕府の鎖国により螺鈿職人は日本向けの商品に集中しました。現在の螺鈿細工の基礎は、このようにして築かれました。