ホームページをご覧になり、抹茶茶碗や抹茶道具を広島市の南区よりお送り頂きました。
売却例の説明
写真が8枚あります。くわしくはこちら
「親戚のおじさんが亡くなり、茶の湯 が好きで特にお抹茶が好きで、以前に頂いた品物ですが、長年置いていたのですが最近では趣味も無く、買取依頼をお願いしようと思います」と話され、お電話頂きました。このお客様は遠く広島県のスタジアム広島と同じ町内に住んでいますと話されていましたが、近くには骨董店も無く、当店のホームページをご覧になり、茶道具 を沢山販売しているので、お電話頂いたのだと思われます。コロナ禍の三蜜で、最近の茶の湯の話を詳しく説明させて頂き、買取させて頂きました。
仁清写しの作品で、琵琶の 図柄 が描かれた、上品な作品です。永楽善五郎(即全)の 茶碗 で、ご覧のように状態の良い茶碗です。本体も共箱も 保存状態 が良く、大切に使用されてきた綺麗な 逸品 です。永楽即全は 千家十職 のひとつ十六代永楽善五郎として 染付、色絵、金襴手、交趾、祥瑞などの茶碗などを作陶し、多くの作品を残しておられます。1935年に十五代永楽善五郎(永楽正全)の長男として京都に生まれました。父の跡を継ぐべく作陶の技術を修練するため京都市立美術工芸学校の図案科に入学し研鑽に励みました。しかし在学中に父・十五代永楽善五郎(永楽正全)が急逝し、1935年18歳の若さで十六代永楽善五郎を 襲名 されています。
この作品のように抹茶碗にはいろいろな種類がありますので、少し説明します。いろいろな図柄や形、またいろいろな窯で焼かれた作品が有りますが、抹茶の世界は日本で生まれて 伝承 されてきた文化です。その為、日本には素晴らしい四季が廻ってきます、その四季に合わせた抹茶碗が使われています。抹茶の世界の千利休も「夏は、いかにも涼しきように。冬は、いかにも暖かなるように」と言葉を残しております。その図柄は、季節ごとを現した四季の花、年中使える抹茶碗には、四君子の図柄、黒、赤、またその時々の干支、我が国は日本ならではの四季があり、茶の湯はその四季を愛でる作法でもあり、禅語に秘められた 日本独自 の伝承された文化です。日本の古美術骨董の原点の一つが茶の湯で、そのなかでも一番大切な茶道具が抹茶碗です。