骨董品売却依頼で、新潟県長岡市のお客様に宅配で長方盆やアンティークの諸道具をお送り頂きました。
売却例の説明
写真が7枚あります。くわしくはこちら
高齢の女性のお客様ですが身辺の整理をしておられ、全体の数は多くないと話されていましたが、ご自宅の新潟県長岡市の近くにはこのような品物を扱っている骨董店も無く、どうしたらいいのか分からなくなり、インターネットで当店のホームページをご覧になりお電話を頂きました。いろいろお話を聞かせて頂くと、茶道具や骨董品だけでなく、中国美術 の 逸品 もあるようで全体的な写真をラインでお送り頂きました。当店で買取出来る品物はお譲り頂き、その他の品物はリサイクルショプを紹介させて頂きました。
本来このような昔の長方盆の作品なら、ニスが塗られていたり、木の杢目が見えていたりで、近年に作られた作品です。螺鈿細工が施されたお盆ですが、細工の 技法 も荒く、お土産品的な逸品でしょう。本来の昔の 職人技 が素晴らしい逸品なら、高価買取出来ますが、最近作られた品物です。この作品はお店で販売しているお求めやすい品物で、ホームページ上では販売しておりませんが紹介させて頂きます。店頭では二千円から一万円までの楽しいアンティークの品物を沢山販売しておりますので、是非ご来店くださいませ。
螺鈿 は、主に 漆器 や帯留めなどの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつで、貝殻の内側、虹色光沢を持った部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の 彫刻 された表面に嵌め込む技法で、螺は貝、鈿は散りばめることを意味して、そのような方法で工芸品が作られました。使用される貝は、夜光貝や白蝶貝、また黒蝶貝や青貝、そしてアワビ、アコヤガイなどが使われます。奈良時代に唐から輸入され、平安時代には、漆芸の装飾技法として蒔絵との併用が流行しました。
安土桃山時代にはヨーロッパとの貿易によって急成長して、ヨーロッパでは一つのステータス・シンボルとなり、非常に人気がありました。日本ではこの頃の輸出用の漆器は南蛮漆器と呼ばれています。江戸時代になっても螺鈿は引き続き人気がありましたが、幕府の鎖国により螺鈿職人は日本向けの商品に集中しました。現在の螺鈿細工の基礎は、このようにして築かれました。