知人から貰われた骨董品や茶道具を、和歌山県の新宮市のお客様が観光ついでにお持ち頂きました。
売却例の説明
写真が7枚あります。くわしくはこちら
「父の友達から貰った品物で前から置いてあったのですが、売れれば、お金もいるので助かると思い、買取してもらえるかどうか分かりませんが、販売もしておられる本格的な骨董店が良いと思い、私は和歌山県の熊野速玉大社近くですが、査定や 鑑定 は無料と書いていたので京都観光のついでに 老舗 骨董店の古美術やかたさんに持って来ました」と話され、数点の 茶道具 や 骨董品 をお持ち頂き、買取させて頂きました。
大樋焼 の鳥の 香合 ですが、作風 が面白く、明治時代ごろに作られた 逸品 らしく、おおらかな昔の 職人技 がうかがえるの作品です。箱はありませんが 保存状態 も良く、傷んでいるところはありません。最近では香合も抹茶道具としてだけではなく、煎茶道具、中国茶にもお道具として使われているようです。大樋焼は楽焼で、抹茶道具の茶碗が人気の焼き物です。
ついでなので 大樋焼 の説明をさせて頂きます。
寛文六年(1666年)加賀藩主五代・前田綱紀候は京都より仙叟宗室(裏千家四代)を茶道普及の為に金沢へ招きました。その際、楽家四代一入に 師事 し、最高弟であった陶工・土師長左衛門が京都より同道し、楽焼唯一の脇窯として金沢独特のものにしました。金沢郊外・大樋村(現大樋町)などの粘土によって、茶盌などを制作したことで大樋焼と称されるようになりました。長左衛門は金沢に残り、三百五十年以上継承されてきた大樋焼の礎となりました。当代は十一代 大樋長左衛門(年雄)です。
大樋焼は、ロクロを使わない手びねりとヘラで、ひとつひとつ作られた楽焼です。軽くて口当たりが柔らかで、保温に富み雪国にふさわしい暖かい味わいが特徴で、茶の湯 では広く好まれました。