北陸地方の新潟県のお客様に茶道具売却依頼で、沈壽官の薩摩焼の茶壺を宅配でお譲り頂きました。
売却例の説明
「私の家は昔から古美術 骨董品 には興味が無く、古い品物は何も無いと思っていましたが、改築の為に整理をしていたら、先代が誰かに貰ったのか数点の 古道具 が出てきたので、友達に紹介された古美術やかたさんに電話させて頂きました。私は新潟市の歴史博物館みなとぴあの近くに住んでおりますが、骨董店に知り合いも無く友達の紹介ですが宜しくお願いします」とお電話で話され、メールに写真を添付してお送り頂きました。その後、買取価格を決定してお送り頂きました。綺麗な沈壽官の薩摩焼の 茶壺 なので先に紹介させて頂きます。
高さ約14×横幅9cmの14代沈壽官の茶壺で、共箱 に入っています。この作品は小品で、図柄 も寂しいのでお引き取り価格は高価ではありませんが、綺麗な作りなので売却頂きました。描き込みが良く、大きな作品は、高値でお譲り頂けます。作者の沈壽官は400年以上続く薩摩焼の 陶芸家 で、昭和45年の大阪で開かれた万国博覧会に白薩摩浮彫大 花瓶 を出品し、好評を博しました。また、日本人として初めて韓国銀冠 文化勲章 を受章しており、国内外で高い評価を得ている 著名 な作家です。この茶壺は 煎茶道具 の一つで、茶葉を入れる茶壺形の入れ物です。茶心壺の素材は錫や銀、陶磁器が多くありますが、古い時代 の風格のある錫の茶心壺はアジアのお客様に人気があり、大きな錫製の茶壺は高価買取対象です。
ついでに茶壺や 茶入 の説明をさせて頂きます。 濃茶を入れる陶器製の濃茶器の事で、抹茶を入れるのに用いる茶器全体を、茶入と言います。大きな茶壺に対して、小壺で、最近では濃茶を入れる容器として濃茶器とも言われています。茶入には、唐物 茶入と呼ばれる中国産の茶入や国焼茶入と呼ばれる日本で作られた茶入があります。他には、大海茶入で横広の茶入や茄子と呼ばれる上にすぼまる形の小型の茶入があり、肩衝と言われる上方部(肩)が横に張り出した茶入も有ります。一般的には、蓋には象牙が用いられ、蓋の裏は金箔が張られて作られております。(No.8)