福井県坂井市のお客様より骨董品売却依頼で、アンティークの文房具や数点の諸道具を宅配でお送り頂きました。
売却例の説明
写真が16枚あります。くわしくはこちら
横幅約 24.6cm 縦幅約 6.6cm 高さ約 19.6cm
こちらにご主人が単身赴任で来ておられ、奥様が近くに来られた際にお立ち寄り頂きました。店頭に並んだ古美術 骨董品 の多さに驚かれたご様子で、細工や質の良い高価な品物をご覧になっておられました。当店でも店内の骨董品や 茶道具 を丁寧に説明をさせて頂きました。その後ご自宅が東尋坊の近くの 福井県にあり、 自宅に戻られてから当店を気に入って頂いたのか、買取依頼を頂きました。後日、ラインで品物の写真をお送り頂き、数点の 諸道具 を宅配買取でお譲り頂きました。
この作品は丁寧に作られた硯屏で、彫刻 があり、日本の 伝承 された彫る技法が冴える 逸品 です。著名な作家の作品ではありませんが、丁寧な作りの品物です。時代は、昭和初期頃のアンティークの作品だと思われます。どっしりとした 重量感 があり、落ち着きのある 木味 の良い 逸品 です。大切に使われ、保存状態 の良い作品です。一平と 銘 が入っておりますが、作者についてはよく分かりません。
品物が文房具の硯屏なのでついでに、文房具で大切な硯の説明をさせて頂きます。きめの細かい、なめらかな硯面に無数にある微細な凸凹のことを「鋒鋩(ほうぼう)」といい、墨を磨る上で大切な「やすり」の役目を果たします。良い硯といわれるものは、鋒鋩がきめ細やかで、なめらかで墨色の良い墨が磨れます。ぜひお気に入りの硯を見つけてください。墨を磨るところを「丘(おか)」磨った墨を溜めるところを「海(うみ)」と呼びます。硯の表面を「硯面(けんめん)」裏面を「硯陰(けんいん)」と呼びます。