骨董品売却で、遠く北海道の小樽のお客様より宅配で鐙をお送り頂きました。
売却例の説明
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横幅最大約 12.6cm 長さ幅約 27.6cm 高さ約 25cm
この作品は以前にお譲り頂いた 逸品 ですが、紹介させて頂きます。北海道の小樽のお客様より数点の 骨董品 や 茶道具 をお譲り頂いたので、紹介出来ていない品物です。日本の国内では 北前船 は、小樽から坂田、越前を通り、境港や門司そして広島に紀行して大阪まで商いの船旅を繰り返していました。このような 交易 で もたらされた道具なのか、このお宅には残っており今回宅配で数点の 諸道具 を買取させて頂きました。では、この鐙を紹介させて頂きます。
江戸時代の 鐙 です。材質は鉄で出来ております。銘 が入っておりますが、作者についてはよくわかりません。写真をご覧のように全体に素晴らしい銀の象嵌細工が施されています。ところどころ錆びていたり象嵌が無くなっている箇所がありますが、ご覧のように、この時代の作品のわりには 保存状態 の良い品物です。採光の加減で白く光っております。昔の 職人技 が素晴らしい 金工作品 の武具や馬具は、高価買取させて頂きます。
このような日本の彫金細工や象嵌細工はいろいろな道具に施されて、伝承 されてきた技法です。金工作品の 技法 を少し紹介します。日本の 金工品 や 刀装具、また 甲冑 で製作する際に必ず使われる製作技法が 彫金細工 です。その種類は、糸鋸や鏨で切り取った「透かし彫り」や、地金を彫り模様や図案・文字を入れる「毛彫り・片切彫」などの種類があります。また、地金の裏から大きく 打ち出し た後、表から細部を押さえていく「打ち出し」の技法もあります。本体の地金に意図する図案の溝を彫り、別の地金を嵌め込む技法が「象嵌」です。他には地金の表面に細かい目を入れ金箔や金糸を打ち込む「布目象嵌」などがあります。