骨董品売却依頼で、滋賀県東近江市まで出張して根付を、お譲り頂きました。
売却例の説明
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先々代が亡くなられ、そのお孫さんからの依頼で滋賀県東近江市に出張買取に伺いましたがこの地域には野菜や果物の果樹園が多くあり、いちこいちごの農園の近くで、冬場の出張なので残念ですがいちごの季節に来てみたいと思いました。長年のお付き合いで、お孫さんも先々代から聞いておられ、当店に売却依頼をされたようです。
明治時代頃の象牙の根付です。先代がコレクターの方より、直接買い付けた品物です。在銘 ですが、作者についてはよくわかりません。古い時代 の、丁寧で味わいのある 職人技 が冴える 逸品 です。象牙 が長年の時代を経て変色し、味わいがある逸品です。ご覧のように、昔の象牙の根付によく見られる、ひび割れがありますが、これ以上割れることは無いと思われます。採光の加減で白く光っておりますが、他は綺麗な品物です。近年、根付類はアジア圏からの輸入品が多くみられますが、当店では、日本の古い品物のみを販売しております。このような日本で作られた 骨董品 の根付、買取させて頂きます。
根付の売却依頼なので、古い時代 の根付の説明をさせていただきます。根付が出来る前までの江戸時代初期には、根付の代わりに糸印が多く使用されたと言われています。糸印は元々中国で造られており、戦国時代から桃山時代までに日本に伝わった鋳銅の小さな印章です。例えば、江戸時代の前、豊臣秀吉の蚯蚓印の印判状はよく知られており、また豊臣秀吉は、糸印の 著名 蒐集家で有名でした。江戸時代初期には近衛信尹や小堀遠州が使っていたと伝えられています。江戸時代前期には、大名屋敷には糸印が沢山ありそれを利用して印籠や提げ物をぶら下げるのに使われていました。本格的な根付は江戸時代中頃から流行したと思われます。