宮川香山独自の表現方法「高浮彫」の花瓶を紹介します。古美術やかたでは相場価格に関係無く、宮川香山の作品の入荷をお待ちのお客様が多くおられます。
初代宮川香山が明治時代後期に製作した色入菖蒲図花瓶です。所蔵作品ですが、宮川香山独自の表現方法「高浮彫」の代表作品なので紹介させて頂きました。
初代宮川香山は、京都に生まれ、明治3年に横浜に移り眞葛窯を開窯、主にヨーロッパやアメリカへ向けた陶磁器を多く手がけました。宮川香山独特の表現方法として確立した独創的な技法「高浮彫」を考案し、この 緻密 で装飾性の高い 技法 で独自の世界を築きました。明治9年フィラデルフィア万国博覧会や、明治11年パリ万国博覧会などで受賞し、国内外で高く評価されます。明治29年には、陶芸 界では2人目の 帝室技芸員 を拝命し、陶芸史に偉大な足跡を残しました。
宮川香山の出品作品や香山独特の緻密で装飾性の高い「高浮彫」、また優美で華麗な「釉下彩」の作品は、買取価格が数百万円を超えることも多くあります。当店では相場に関係なくお買い求め頂くお客様より直接注文を聞いており、お客様の要望で買取価格を決定出来ます。売却をお考えのお客様は、お気軽にご相談下さいませ。
このような作家の作品は、短時間で簡単制作された作品と、時間をかけた力作、またデザインや種類、得意とする作風により買取価格は変わってきます。一般的には、作家本人の特徴が出ていない 若年 期の作品(前作)より、独自の 作風 が確立した 晩年 の作品が人気で、高価買取対象です。しかしながら、その時の時代や流行、新しい作家に人気が移ることもあり、価格は大きく変動します。