牡丹の名手である松尾敏男の作品です。このような名品は人気があり、古美術やかたでは相場価格に関係無く、松尾敏男の作品の入荷をお待ちのお客様も多くおられます。
松尾敏男の最も得意とする牡丹図で、大きさ約37×55センチの紙本に描かれています。額装で、共シールが付いております。松尾敏男の初期の頃の作品は、自らの戦争体験を反映させた内省的な絵画で、幻想的 な自然風景を描き、北海道の厳しい自然をモチーフとしながら独自の死生観を表現した作品を制作していました。その後は写生を重要視した 画風 に転換し、国内外の 風景画 や 花鳥画、人物画、水墨画、肖像画、動物画 など、幅広い画業を展開します。晩年の馥郁とした香り高い牡丹のシリーズは非常に人気があり、買取価格が五十万円を超える作品も多くありますので、売却をお考えのお客様は、お気軽にご相談下さいませ。
このような作家の作品は、短時間で簡単制作された作品と、時間をかけた力作、またデザインや種類、得意とする作風により買取価格は変わってきます。一般的には、作家本人の特徴が出ていない 若年 期の作品(前作)より、独自の 作風 が確立した 晩年 の作品が人気で、高価買取対象です。しかしながら、その時の時代や流行、新しい作家に人気が移ることもあり、価格は大きく変動します。(No.94)