牛島憲之の晩年の大作で、小さな人物を伴い、夢の世界に入り込んだような暖かい空気に包まれた心地良さが感じられる、独特の境地を築いた油絵です。
大きさ約72×50センチのキャンバスに描かれた「道」で、牛島憲之の最も得意とする、写生に基づきながらも幾何学的形態へとデフォルメした独特の風景画です。明るい色彩が画面にリズム感を演出し、簡素でありながら大胆な構図で輪郭を感じさせずぼってりとした色面で画面が構成され、その量感と柔らかな中間色の色調で対象物をより印象的に捉えられ魅力的でかつ味わい深い作風となっております。
このような牛島憲之の名品は人気があり、当店では相場に関係なくお買い求め頂くお客様より直接注文を聞いておりますので、お客様の要望で買取価格を決定出来ます。過去には買取価格が百万円を超える作品もありました。売却をお考えのお客様は、お気軽にご相談下さいませ。
作家の作品は、短時間で簡単制作された作品と、時間をかけた力作、またデザインや種類、得意とする作風により買取価格は変わってきます。一般的には、作家本人の特徴が出ていない 若年 期の作品(前作)より、独自の 作風 が確立した 晩年 の作品が人気で、高価買取対象です。また、その時の時代や流行、新しい作家に人気が移ることもあり、価格が大きく変動します。(No.185)