骨董品売却依頼で、金工作品の刀装具の鍔をお譲り頂きました。
売却例の説明
写真が20枚あります。くわしくはこちら
横幅約 6.7cm 縦幅約 7.4cm 厚み約 0.2cm
重さ約 97g
「自宅は昔からお金も無く貧乏な自宅だったので、骨董品 には縁が無いと思っていましたが、昔の古い道具が出てきたので、骨董品では無いと思いますが、一度見て頂こうと持って来ました。」と話され、来店して頂きました。店に入って周りを見て、多くの綺麗な品物にびっくりされておられましたが、詳しく説明させて頂き、納得して売却して頂きました。時代は江戸時代の作品です。材質は 四分一 の合金だと思われます。先代が コレクター の方より、直接買取した品物です。写真4のように、金属のシワみたいなものが見られますが、鍔 が作られる時に打たれて出来た表面上だけのものです。シンプルなデザインですが、透かし彫りが丁寧に施された 逸品 です。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように 保存状態 の良い 刀装具 の品物で買取させて頂きました。
四分一の作品なので、四分一 の説明をさせて頂きます。金工作品 や 刀装具 で使われている四分一と言われる金属は、朧銀 とも言われ、金工品 でよく使われている種類です。銀と銅の合金で合金における銀の比率が四分の一である事から名付けられました。作風 は、優雅で上品な光沢があり、上手 の作品に多く用いられています。仕上げでは、江戸時代から変わらず受け継がれている「煮込み着色」という 技法 を使い、あの素晴らしい 日本独自 の作品で、その金属の色彩は世界では類を見ない 名品 です。パリ万博では、日本美術工芸の水準の高さを世界にアピールしました。