中国美術の堆黒香合をお譲り頂きましたが、古美術骨董品は出来た時代により価格が大きく変わってきます。
売却例の説明
この作品は、中国美術の作品ですが、少し時代が新しく、日本の時代では江戸時代末期から明治時代にかけて作られた作品だと思われます。もしこの 香合 が、中国宋時代の作品なら、買取価格も五十万円前後でお譲り頂けたと思います。この作品は蓋の表面に綺麗な 図柄 が 彫刻 されており、側面にも細かな地文が施され、丁寧に作られた漆芸作品です。分厚く何回も漆塗が施され、素晴らしい 逸品 です。昔の古い品物などは殆ど汚れて変色や変形しており、こんな物、あんな物と思われがちですが、古美術骨董の世界では、古いから 骨董品 になり、お持ち頂ければたいへん役立つ物もあります。ついでに漆芸品の手入れの仕方を説明しておきます。
漆器 は非常に傷が付きやすいもので、タオル等の毛羽立ったものでの手入れは止めて下さい。漆器のお手入れ専用の物があると一番です。一般的な 漆芸 品は、耐水性はまあまあありますが、水につけるのは良くないと思われます。濡れ手ぬぐいで軽く拭く程度で十分です。お椀など食器類は水洗いできますが、一つ一つ洗った方が確実です。また、洗剤の使用は避け、乾燥の際は直射日光は避けてください。お使いの際にはあまり熱いものを急に入れると色焼けの原因となることがあります。お椀をしっかりと温めてから入れてください。