骨董品売却依頼で茶道具の棗をお譲り頂きました。
売却例の説明
「亡くなられたお婆さんが茶道が好きで、沢山の 茶道具 がありましたが、殆ど母が売却してしまい、押し入れに残った品物が有ったので、よく分かりませんが売却出来るでしょうか」と話され来店頂きました。綺麗な 棗 で買取させて頂きました。このように当代の人では分からない古美術 骨董品 が眠っているお宅も沢山あります。あんな物、こんな物と思わず、お持ち頂ければ査定させて頂きます。お茶会は横一列の品物で、宗哲の 棗 を持っておられるのは、他にも 千家十職 の品物もお持ちだったと思われます。最初にお母さまが処分された時には、素晴らしい、茶碗や茶壺、香合 等々が有ったと思われます。残り物の 茶道具 ですが、高価買取させて頂きました。このように素人判断せずに、箱がボロボロで汚いだけの品物でも遠慮せずお持ちください。
棗 の話が出てきたので、棗の説明をさせて頂きます。棗は、抹茶を入れるのに用いる茶器で、茶の湯 における代表的な 茶道具 です。名前は、植物のナツメの実に形が似ていることから茶器で棗と呼ばれるようになりました。鮮やかな青緑色の薄茶を入れる塗物の器を 薄茶器 と言い棗は一般的にこの薄茶器の総称です。棗の素材としては、木地が多く用いられております。千利休好みとされる棗が茶人の間で用いられるようになり、江戸時代には薄茶器として茶の湯でよく使われるようになりました。そして、現在のように豪華な蒔絵が施され、大棗・中棗・小棗・平棗といろいろな棗が出来ました。