吊香炉を紹介します。
11代 中川浄益 「純銀嵌金蓮花 透雕日月雲鶴吊香炉」
D:23cm 重さ3600g
器身銘刻:中川浄益造
中川浄益の作品は、高価な作品から煎茶道具や抹茶道具の金工の精巧な 茶道具 を得意としています。身近に親しんでいる作品も数多くあり、多くの 愛好家 がおられる著名な作家です。 茶の湯 の 千家十職 の中にも入っており、彫る技法や打つ 技法、また嵌める技法が得意な 金工品 の 著名 な作家です。初代は1550年頃から続いており、2000年には11代中川浄益が代々 襲名 しています。作品には、火箸や茶釜の環から、水次やかんや水指、置物 や 花入 れと多種に飛んでいます。銅・錫・鉛の合金である 砂張 の製法も代々 伝承 され、500年に渡り代々続いた 金工作品 の 銘 家です。普段は茶の湯で使われる身近な 逸品 を、数多く制作しておられるのですが、このような大作の 名品 に出合う事滅多にはありません。この作品は、特別豪華で貴重な名品で、打つ技法の彫金細工や嵌める技法の象嵌細工、また透かし彫りの様な彫る技法がふんだんに施された逸品で、昔の職人技が生かされた素晴らしい作品です。また、作品も「吊り香炉」で日本人だけでなく、外国の人々にも人気の作品で、非常に高価な品物です。(No.1400)