茶道具と一緒に金谷五郎三郎の火屋付香炉をお譲り頂きました。
突然ですが来店頂き、作品をお持ち頂きました。店内にも価格表示した 逸品 を多数展示しており、お持ち頂いた作品と比較をして説明をしております。ご安心してお持ちくださいませ。金谷五郎三郎の 金工作品 で、説明させて頂きます。火屋が 彫金細工 や 象嵌細工 が施された綺麗な香炉で、著名な作家の金谷五郎三郎の作品です。本体は 陶器 で出来ておりますが、火屋が金谷五郎三郎の逸品です。香炉の場合このような一部だけが五郎三郎の作品といいうこともよくあります。保存状態 も良く、完品 とまではいきませんが、綺麗な品物で買取させて頂きました。
金工作品のなかには、象嵌細工や 彫金細工 が施され、着色された作品がありますが、この着色された部分の作り方を紹介します。煮込み着色と言います。煮込み着色とは、硫酸銅と炭酸銅を湯に溶かし、その中に作品を入れて煮込む着色 技法 です。金属の純度や合金材料によって色々な色彩が表現できます。地金のままで使用すると、環境中の様々な影響から金属表面の酸化状態は予知でできなく、内部に進行する腐食もあり、完成品としての機能・外観を損なう場合もあるので、防ぐことや 工芸品 としての美的価値を高める手段のひとつとして、銅合金では煮色仕上げを行い発色させ、日本独自 のあの美しい色合いや質感が生まれるのです。簡単な制作方法では、硫酸銅と炭酸銅(緑青)を溶かし、沸騰させた液の中に作品を入れて煮込む着色技法です。煮込む時には金属の表面を極限まで凹凸の無い状態に磨きあげ、酸化膜も無い状態にして煮込み液に入れます。このため、煮込む直前に大根おろしの液に浸すのですが、この方法は古来より現在まで変わりません。