茶道具買取でお客様より瀬戸焼の茶入を買取りました。
売却例の説明
突然お電話を頂き、「 骨董品 、美術品 、茶道具 の世界では、贋作 や後作り、も多くあり簡単な世界ではなく、経験豊富な老舗骨董店で、査定や鑑定をして欲しくて電話させて頂きました」と話され、今回の買取の依頼を頂きました。このお客様は東京の江戸川区の小岩菖蒲園が近くらしく、5月頃に来られたら数千本の菖蒲が綺麗な場所ですよと、話されていました。次回は5月頃に出張出来れば幸せですね。我々骨董の世界では鑑定士と言われる資格も無く、長年の経験と知識が頼りです。やはり、高価な骨董品、美術品、茶道具は老舗骨董店にご相談頂くのが一番のように思われます。この作品は瀬戸焼の 茶入 です。お店ですぐに売れ、売却済みで、購入されたお客様のご希望で写真は一部しか掲載出来ません。時代的には江戸時代末期から明治時代頃に作られた 逸品 だと思われます。保存状態 も良く、カケや割れも無く、綺麗な逸品です。さすがに 茶の湯 の 茶会 でよく使われ、味のある色合いになっています。裏千家や表千家の 書付 はありませんが、上手 の茶入で購入されたお客様も喜んでおられました。
瀬戸焼に少し似た焼き物で、瀬戸焼 より少しピカピカと光った感じの作品に丹波焼があります。ついでなので丹波焼の説明をさせて頂きます。京都・大阪に近接する山間に現在も続くやきものの里・丹波篠山。平安時代末期から鎌倉時代からはじまった丹波焼の特徴は炎の当たり方によって一品ずつ異なった表情を生み出すのが丹波立杭焼です。登り窯 により最高温度約1300度で50〜70時間も焼かれるため器の上に降りかかった松の薪の灰が、釉薬 と化合して窯変、「灰被り」と呼ばれる独特な模様と色が現出し、全体が少しピカピカした感じに見えるようです。江戸時代以後は釉薬や 技法 が多様になったが、現代の丹波焼でもその風合いを引き継いだ民芸調の作品が多く見られます。