神奈川県山北町の骨董品買取で、刀装具の鍔をお譲り頂きました。
売却作品の説明
写真が15枚あります。くわしくはこちら
横幅約 4.6cm 縦幅約 6cm 厚み約 0.3cm
重さ約 72g
地方のお客様で先々代が 刀装具 の 愛好家 で、先代からも大切にしまわれてきた品物ですが、引っ越しをされるので、仕方なく処分されることになり、鍔 や 小柄 を数多く販売している当店のホームページをご覧になり、電話を頂きました。この地区は神奈川県でも内陸部で、都会からは離れていますが、昔から代々伝わった家柄だそうです。この作品は材質は真鍮です。時代は江戸時代の品物だと思われます。ご覧のように地模様に見事な彫金細工が表現されております。古い時代の、丁寧な味わいのある 職人技 が冴える 逸品 です。コレクター の方より、直接買い付けた品物です。長年使われてきた痕がありますが、ご覧のように、ひび割れ等無く、保存状態 の良い美術品です。採光の加減で白く光っております。このような鍔は高価買取します。
刀装具の歴史は古く、平安時代以降鎌倉時代を経て、室町時代よりありますが、それぞれの時代に 金工品 の制作技術にも派閥が存在しておりました。室町時代頃に生まれた一派には、正阿弥派がありますが、この一派は、有力な一派で長く続き正阿弥派の 技法 をもとにして各地で新たな技法が起こりました。後藤派も有名な流派で、室町時代から江戸時代まで続いた歴史の長い流派で、豊臣秀吉、徳川家康にも仕えたとされています。その他には江戸時代初期から続いた平田派や、漆塗 師から刀装具を作り始めた奈良派は人物・花鳥・動物の 図柄 を得意としています。