岩橋英遠の作品を紹介させて頂きます。
高度経済成長を象徴する大事業の一つ、東海道新幹線が1964年に開通して「夢の超特急」の愛称で呼ばれた東海道新幹線の静岡県浜松駅が開業しました。東京オリンピックの開幕を10日後に控えた10月1日のことでした。その近くのお客様で自分の土地の前に駅が出来て、お店をされ、日本画の収集では静岡県で有名な コレクター になられました。その方からお預かりした岩橋英遠の 日本画 ですが紹介させて頂きます。岩橋英遠は、美人画の作品は無く、特殊な 技法 で 風景画 を得意とし、今まで伝えられた日本画の伝承技術に 洋画 の技法を取り入れ、独自の美しい風景を 写実的 に描き続けました。自然界の雄大さをテーマに、壮大な広がりのある 画風 で、夢やロマンを見るような果てしない思いを込めた作品はたいへん人気があり、高価に買取させて頂きます。特に故郷を題材とした 逸品 を数多く描いております。
岩橋英遠の名前で相場価格の問い合わせをよく頂きますが、同じ作家の作品でも若書きと 晩年 の作品では、大きな差があり、また彼の作品も最晩年の極彩色の作品は高価買取対象で、愛好家のお客様には人気があります。やはり何事も同じで、長年かかり自分の独自の境地の技術や世界を作る事が出来ます。このように若い時に作られた作品と、晩年になり自分の境地に達した作品では雲泥の差が出ます。(No.25-)