買取実績 buy

面白い掛軸で、鮮やかな描き表具で茶掛けに使われている作品を買取りました。

お客様から突然お電話を頂き、「骨董品美術品、茶道具の世界では、贋作や後作り、も多くあり簡単な世界ではなく、経験豊富な老舗骨董店で、査定や鑑定をして欲しくて電話させて頂きました」と話され、今回の売却依頼を頂き、出張させて頂きました。いろいろな茶道具も売却頂きましたが、このお軸は日本画のなかでも描き表具で珍しいお多福の図柄で、先に紹介させて頂きます。この描き表具のお軸は本紙は絹本です。描き表具で極彩色と言っていい鮮やかな色合いで、金粉が散してあり明治時代の古い時代の作品ですが、昔のままの表具で、 も珍しく、面白い掛物です。作者は綾岡有真(1846年~1910年)明治時代に活躍した 画家 で、あの著名な作家で日本を代表する漆絵で有名な柴田是真の 門人 です。花鳥画 を得意とし、先代である父と同様に専ら工芸図案を生業としており、内国勧業博覧会の審査員を務めた。師匠の柴田是真の掛軸でもよく見られる構図です。競り市やオークションで買い受けた作品ではなく、直接お客様より入荷した作品です。さすが、業界でうぶ荷と呼ばれる貴重な蔵出しの作品で、滅多に見られない珍品です。写真12のように、表具に引っかき傷があります。面白い図柄で、保存状態の良い昔のお軸はお譲り頂きます。

古美術やかたは、約80軒の骨董店が軒を連ねる歴史ある祇園骨董街の中にある老舗の骨董店です。お店には1日100名近くのお客様にご来店頂き、 またお譲り頂く際には、販売価格を提示してからお譲り頂きます。