茶道具買取で、一緒に烏丸光廣の短冊をお譲りいただきました。
このお客様のご実家の蔵や納戸にしまわれていた作品で、昔から大切にされていた品物です。古い時代 から取り置かれていたので経年の変化があり、書かれている 画号 や号が消えてしまっている作品も多くありましたが、この 短冊 は掛軸なので巻かれて合箱に入っており、保存状態も良く江戸時代の作品ですが紹介させて頂きます。作風も全盛期で比較的保存状態も良好な逸品でしたので、お譲り頂きました。
このような書は現在では読める人も少なく、日本の大切な 文化遺産 です。この作品は烏丸 光廣(1579年~1638年)で、彼は江戸時代前期の公卿・歌人・能書家です。多才多芸な宮廷文化人として和歌や書、茶道を得意としました。茶席の書画や 水墨画 も多く残しており、日本の文化人として有名な公卿です。徳川家光の歌道師範を務め、本阿弥光悦や俵屋宗達ら著名人とも交流しました。また古筆の鑑識にも長けており、古筆鑑定を業とした古筆家の初代・古筆了佐は光広から古筆の鑑定も学びました。この作品は本紙は 紙本 です。古い時代の作品ですが、ご覧のように、保存状態の良い逸品です。
古美術やかたは、約80軒の骨董店が軒を連ねる歴史ある祇園骨董街の中心にある老舗の骨董店です。お店には1日100名近くのお客様にご来店頂き、店頭には2000点以上の品物を販売しており、売却頂く際にはその品物の小売価格を提示しております。