日本画の掛け軸で、尾形光琳の作品の鑑定をさせて頂きました。
先代が大切にしまわれていたコレクションの一部を売却したいとお客様よりメールを頂きました。このお客様は昔の古書画を集めておられ、掛軸 や 巻物 を沢山お持ちで、今回尾形光琳の作品をお送り頂きました。このお軸は絹本に描かれた面白い構図で、極彩色 とまではいきませんが、綺麗な作品です。作風は光琳の 作風 ですが、当店では贋物と思われ 贋物 の判断をさせて頂きました。光琳は1658年、京都の呉服商「雁金屋」の当主・尾形宗謙の次男として生まれ、生来遊び人であった光琳は遊興三昧の日々を送って、相続した莫大な財産を湯水のように使い果たしました。彼は琳派という一派を築き、その場面場面を意識した大画面の装飾的な 屏風 絵を得意とし、瀟洒な 水墨画 まで作風は多彩ですが、どの作品にも都市的な感覚と意匠があふれています。彼の画風はこのような逸品でこのお軸とは少し違うように思われます。
古美術やかたは、約80軒の骨董店が軒を連ねる歴史ある骨董街に位置する老舗の骨董店です。お店には1日100名近くのお客様にご来店頂き、 店頭には2000点以上の買取りした諸道具や古美術品を価格表示し販売しております。また、ホームページ上には500点以上の品物を掲載しております。お譲り頂く品物は、お客様にその品物の販売価格を提示し、お客様と一緒に買取価格を決定します。骨董品や美術品の売却依頼はよく頂きますので、古美術やかたに是非ご相談下さい。