お客様に拝見させて頂いた日本画の森祖仙の掛軸を紹介させて頂きます。
お客様の声
引っ越しすることになり、祖母が趣味で集めていた茶道具を売却しようと思い、電話させて頂きました。兵庫県には何度も引き取りで来られているということで、我が家でもお願いすることにしました。わざわざ足を運んで頂き恐縮でしたが、ゆっくりお話しを伺うことができて楽しいひとときでした。やはりプロの骨董店の店主のご意見は非常に参考になりました。古くから家にある掛物で、あまり価値が無いと、勝手に思ってましたが、貴重な作家さんのものだと伺い、大変驚きました。古美術骨董の世界は奥が深いですね。祖母が大切にしていたお茶の道具も納得いく価格で引き取って頂き、老舗の古美術骨董店に査定や見積もりをお願いして良かったと感謝しております。
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買取例の説明
茶道具売却依頼で兵庫県伊丹市まで伺い、お譲り頂けなかったのですが、伊丹市は大都市大阪にも近く、兵庫県のなかでも港町神戸にも近い地区で、文化レベルも高く、古美術工芸品の愛好家もおられ、このお宅も数多くの昔の掛軸をお持ちで、滅多に見られない江戸時代の掛け物を見せて頂きました。表具も面白く素晴らしい逸品で紹介させて頂きます。森祖仙の日本画で、彼は1747年森如閑斎という 絵師 の三男として生まれました。大阪を中心に活動し、はじめは、勝部如春斎について狩野派の技術を熱心に学びました。1784年あたりから、沈南蘋や円山応挙の影響を受けて 画風 を変え、写実 を重視するようになり、猿の絵を描くと右に出る者はないほどに、猿画の名手として評判が高くなりました。猿の毛髪一本一本を丁寧に描き、細密 な技術は素晴らしい 職人技 です。本紙は絹本で、軸先は 象牙 で出来ております。古い時代の作品ですが、ご覧のように、状態の良いお軸です。面白い図柄で、状態の良い昔の作品はお譲りさせて頂きます。