日本画の掛軸で、富士画賛を紹介します。
このお宅は先代の方が古い時代の掛軸の愛好家で、先代がお亡くなりになり当代の方はお軸には趣味がなく、骨董品を売却したいとお電話を頂きました。さすが昔の コレクター で、面白い作品が多くあり、表具の裂も 名物裂 や 古渡り の裂を使っており、現在では見られない逸品です。最初、写真をお送り頂きましたが、面白い美術品や 古美術工芸品 なので出張させて頂きました。その中でも柳沢 淇園は、江戸時代中期の文人画家、また漢詩人で、日本の 南画 の先駆とされます。後に中国風に名乗り、幼い頃から儒学教育を受け、黄檗僧に影響され、中国の文雅を身につけました。また長崎派の英元章に 師事 し、中国画法を学びます。その後独学で古書画や 画譜 を 模写 し画論を学び、極彩色な写生画も描きました。この文人画の本紙は 絹本 で、古い時代の古書画ですが、ご覧のように、保存状態の良い掛け物です。
古美術やかたは、約80軒の骨董店が軒を連ねる歴史ある祇園骨董街の中にある老舗の骨董店です。お譲り頂いたお客様に、納得頂くことを第一と考えております。お店には1日100名近くのお客様にご来店頂き、 店頭には2000点以上のお譲り頂いた諸道具や古美術品を販売しております。また、ホームページ上には500点以上の品物を価格表示して掲載しております。買取依頼の際には、古美術やかたにお問合わせ下さいませ。