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竹内栖鳳の水墨画を紹介します。

竹内栖鳳が水墨で描いた 掛軸 をご紹介します。広大な雪景色の中に息づく、熊の雄々しさが見事に表現されています。構図もダイナミックでさすがと思わせる 名品 です。対象物をつぶさに観察し、巧みな写実方法で、本物さながらに描き出す、卓越した 画風 を展開した竹内栖鳳は、日本画重鎮 として広く知られています。関西 画壇 の雄として、たいへん人気が高く、その買取価格はトップクラスと言われています。動物を描けば、その匂いまで描くといわれた達人で、美しい色使いで描かれた作品で、雀や動物の絵が人気で高値で売却出来ます。晩年上手 の色彩豊かな作品ですと、この作品よりも数十倍の買取価格がつきます。この作家は、画塾を主宰し、上村松園、西山翠嶂、西村五雲、土田麦僊、小野竹喬、池田遙邨ら多くの逸材、多くの 弟子 を育てたことでも知られています。昔からよく言われる事ですが、芸術家が育つためには、スポンサー、いわゆる援助する人が必要とも言われます。スポンサー達は、芸術家の生活費を援助し、ときには遊興費なども十分に与え、芸術家を囲い、本人の好きなだけ絵や作品を作らせてきました。だからこそ、芸術家たちはお金に糸目を付けない素晴らしい作品が生み出すことができたのでしょう。若い芸術家たちは、このように、師匠や、スポンサーなど周りの人に助けてもらいながら、独自の 作風 を築いていくのですね。114.3×41.5cmサイズで 紙本 です。(No.21)