八木一夫の花入れを紹介します。
高さ21.7×幅5.8cmの、筒形の 花入 れです。薄く引きのばした土をくるりと巻き、重なりをそのままデザイン的に生かして貼り合わせて作られています。胴の中央には、手早く引かれたような縦線の条文が入っています。先に線を引いたところに白い土を伸ばし、その上に鉄釉が掛けられ、白化粧が施されることにより、柔らかく紋が浮かび上がります。一見単純な形ですが、彼ならではの独特の味わいがあります。陶芸 でも 彫刻 でもない純粋な「オブジェ陶」で知られる八木一夫の作品です。このような、彼の 作風 が冴える作品は高価買取させて頂きますので、是非ご相談ください。
余談ですが、日本には床の間という日本独自の文化があります。世界を見ても日本独特の文化です。いろいろな 置物 や、 上手 の陶磁器、作家の素晴らしい作品の数々など、多くの 名品 を床の間に置いて飾ってきました。近年、床の間に置き、代々大切にしてきたような作品や 掛軸 などをお譲り頂く事が多くあります。 高価買取には、保存状態が大切な条件となります。共箱 が揃っている作品や 保存状態 の良い作品の方が、やはり高値で売却頂けます。当店は、約80軒の骨董店が軒を連ねる歴史ある祇園骨董街の中にある老舗の骨董店です。日々、100名近くのお客様にご来店頂いておりますが、中には熱心な コレクター の方もいらっしゃいます。このような著名な作家の 上手 の作品は、海外のお客様にもたいへん人気があり、当店でも入荷をお待ちの 愛好家 の方も大勢いらっしゃいます。制作年代や題材、出来栄えにより、価格は一桁違う場合もあります。売却依頼の際には、一度ご相談頂ければと思います。(No.21)