川端近左の茶道具で面白い棗を紹介します。
漆芸界の 重鎮、川端近左の高さ7.4×幅7.5cmの大 棗 です。彼の得意とする錆塗地に唐松の蒔絵が施された格調高い逸品です。川端近左は200年以上続く漆芸家で、代々蒔絵や 螺鈿 細工を得意とし、優れた 茶道具 などの 名品 を数多く残しています。現在は6代目で、芸術大学 漆芸科を卒業後、2000年に 襲名。自然をモチーフにした素朴で自由な世界観を作品に込め、海外の 愛好家 にも人気の高い漆芸作家です。
川端近左の作品でも同じことが言えますが、長期間かかり 細密 丁寧に制作された作品は、短時間で作られた簡単な作品よりも高く評価させて頂けます。また作家本人の特徴が出ていない 若年 期の作品(前作)と、独自の 作風 が確立した 晩年 の作品では、買取価格は10倍、20倍と違ってきます。そして各お 家元 宗匠の好みの作品や 書付 の付いた作品は特別高価買取対象です。一度、古美術やかたにご相談頂ければと思います。(No.19)