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酒井抱一の四季の草花を見事に描いた作品を紹介します。

酒井抱一は、俵屋宗達や本阿弥光悦が京都で築き、尾形光琳が継承した琳派様式に傾倒し、「江戸琳派」と呼ばれる新様式を確立しました。新たな好みや洗練を加えた独自の 画風 を展開しました。この作品は、四季の草花を題材とした作品です。右幅にはタンポポ、つくし、あじさい、立葵、ドクダミ、ツユクサなど春夏の草花が描かれています。左幅には、女郎花、桔梗、ススキ、水仙、藪柑子などの秋冬の草花が描かれ、春夏秋冬の草花が巧みなバランスで描かれています。軽やかな 線描 とたらし込みを使い分け、対象のみずみずしさや美しさを捉えたところが見事であり、酒井抱一の作品らしく典雅な趣きが感じられる 逸品 です。草花図の名手として高く評価された上品な風格が漂う作品ですね。このような、晩年の草花を描いた作品は、一千万を超える値段で取引される江戸後期の日本画作家です。彼の 晩年 に描かれた、上手 の作品は高価買取させて頂きます。どの作家にも言えることですが、作家は自分の描こうとする対象物に情熱を注ぎ、試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の 画境 に到達します。晩年の、自身の 作風 を確立させた 全盛期 の作品には、熟練した深い味わいがあります。売却のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは買取価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。144.5×68.2cmサイズの 絹本 の作品です。(No.1000)