買取実績 buy

酒井抱一の吉祥の絵を紹介します。

93.4×41.0cmサイズの 絹本 に描かれた三幅対の作品です。この作品は、寿老人や亀など長寿を象徴する題材が描かれております。吉祥の 図柄 が、たいへん喜ばれ、人気のある作品です。寿老人は、中国の道教では寿命を司る神で、七福神の中でも、親しまれる神様です。鹿を伴い、色とりどりの宝珠を両手に持つ老人の姿がふくよかな描線により描き出されています。一方、左幅では、竹、梅、亀などを、琳派らしいたらし込みとぼかしの 技法 を用いて、質感や立体感を巧みに表現しており、洒脱な趣きが素晴らしい作品です。松と鶴を題材とした右幅とで三幅対の作品となります。このような、酒井抱一の見事な 上手 の作品は高価買取させて頂きます。彼は、酒井雅楽頭家の次男として生まれ、恵まれた環境の中、幼い頃より能や茶、俳諧、書画などを嗜み一流の文化人として成長していきました。やがて、尾形光琳が継承した琳派様式に傾倒し、「江戸琳派」と呼ばれる新様式を確立し、江戸琳派の祖として活躍しました。昔からよく言われる事ですが、芸術家が育つためには、恵まれた環境やスポンサー、いわゆる援助する人が必要とも言われます。古い時代 のスポンサー達は、芸術家を囲い、本人の好きなだけ絵や作品を作らせてきました。何年も営業を続ける 老舗 店のお蔵に買取依頼で入らせて頂いた際には、 重鎮 と言われる画家の、若い頃の作品が百枚以上眠っており、数十点まとめてお譲り頂いたことがあります。若い芸術家たちの生活を援助しながら育てたものです。このような豪快なスポンサーのおかげで、昔の素晴らしい芸術や美術が残ったとも言えますね。酒井抱一の草花を描いた作品などは、一千万を超える値段で取引されるものもあります。売却依頼の際には、信頼と実績のある祇園の骨董店、古美術やかたにご依頼ください。(No.210)