黒田正玄の干菓子盆で状態の良い作品です。
裏千家 十五世 家元 鵬雲斎宗匠の 書付 が付いた、幅25cmの干菓子盆を紹介します。本体は七宝文の形で、天然の胡麻竹が用いられ、その周りを漆芸の溜塗で仕上げており、大変美しい品物です。千家十職 の一人、竹細工・柄杓師の黒田正玄は、竹の 茶道具 製作を生業とし、歴代三千家や将軍の御用を務め、数々の 名品 を残しています。買取のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や材質、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違ってきます。多くの作家は30代、40代ではまだ自分独自の 作風 には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期 の作品（前作）よりも、自分の作風を築いた 晩年 の作品の方が、当然高く買取させて頂けます。またこの菓子盆のように、各お家元宗匠の好みの作品や書付の付いた作品はより高い値段がつきます。黒田正玄の売却依頼はぜひ御相談下さい。（No.16）