加藤唐九郎の志野焼の作品を紹介します。
加藤唐九郎の志野焼のぐい吞みを紹介します。高さ5.0cm×幅7.4cmで、高台脇に「陶玄」と 銘 があります。加藤唐九郎は、桃山時代の志野・黄瀬戸・織部焼 などの古陶器の研究と再現に努めました。陶土や灰など原料から探求し、長い時間をかけ 伝統 技術 を守りながらも、柔軟な発想で最新の 窯 の技術もを取り入れて、茶道具 から、建築物の巨大な陶壁まで、多彩な作品を手掛けました。昭和期の陶芸界の 巨匠 です。
この作品は、高温の窯の中での偶然の炎により、素地 の中に隠れていた美しい緋色が表れています。野趣味あふれる佇まいの中にも、茜色の美しい 景色 を持つ逸品です。艶やかな味わいのある作品ですね。このような、彼の作風が冴える作品は高価買取させて頂きますので、是非ご相談ください。晩年 の全盛期に作られた 上手 の作品が最も高値で売却頂ける作品です。
作家は試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の境地に到達します。作家の作品には、いろいろありますが、晩年の、自身の 作風 を確立させた 全盛期 の作品には、熟練した深い味わいがあり、高価買取させて頂けます。中でも、亡くなられる一年前、二年前の最晩年の作品は、最も高価に取引される作品となります。売却の際のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。（No.500）