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富本憲吉の得意とする色絵の作品を紹介します。

富本憲吉の 色絵 の角瓶を紹介します。高さ21.0cm×幅9.2cmで、高台内に「富」と があります。富本憲吉は、イギリス留学から帰国後バーナード・リーチと親交を深め 陶芸 の道に進みました。図案家であった才能を生かし、絵付 も巧みで、自然から得た写生に基づく、瀟洒な輝きのある作品を残しています。色彩豊かな、繰り返しの模様の作品は、高い評価があります。69才のときに「色絵磁器」で 人間国宝 に認定されました。
この作品は、松竹梅の模様と、彼ならではの格子のような模様が美しい作品です。格調の高さが感じられる味わい深い作品ですね。1953年、彼が67才のときに作られた作品です。彼の作品では、白磁 でも色絵磁器にしても、品格のある晩年の作品が高価買取対象作品です。作家は努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く 作風 を確立させて行きます。30代、40代ではまだ自分独自の境地には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年 の作品の方が、洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。
当店は、約80軒の骨董店が軒を連ねる歴史ある祇園骨董街の中にある老舗の骨董店です。日々、100名近くのお客様にご来店頂いております。海外からお越しになるお客様も多く、中には熱心な著名な作家の陶芸作品の コレクター の方もいらっしゃいます。このような素晴らしい 日本独自 の 陶芸作品 は、たいへん人気があり、当店でも入荷をお待ちの 愛好家 の方も大勢いらっしゃいます。陶芸家 が生涯かけて制作された作品は、数多くありますが、力作や秀作と言われる作品は、実は全作品の二割ぐらいだと言われています。制作年代や題材、出来栄えにより、売却頂く価格は一桁違う場合もあります。売却依頼の際には、一度ご相談頂ければと思います。(No.72)