裏千家十五世 鵬雲斎宗室の春らしい一行書です。
縦111.2×横30.2cmの 紙本 に力強く伸び伸びと書かれた、鵬雲斎玄室の 茶掛け の 掛軸 を紹介します。長い冬が終わりに近づき、春を待ちわびている気持ちが書に表れていますね。茶道諸流派中最大の流派である 裏千家 は、千利休の没後に千宗旦の四男宗室が興こしたことが始まりです。十五世鵬雲斎は、戦時中の経験から世界平和を強く希求し、茶道の海外普及に尽力しました。平成8年には 文化勲章 を受章し、現在ユネスコ親善大使として活躍しておられます。
裏千家家元の場合、歴代宗匠の茶席の書画や手捏ねの 茶碗、茶杓 などが高値で売却頂けますが、特に 古い時代 の宗匠の作品は現存数も少なく人気があり、特別高価買取対象です。また季節を問わず、四季を通じてお 茶会 で使用できる 茶道具 は高額で取引されています。もしこの作品が季節を問わず使用できる 一行書 で 晩年 の 全盛期 に書かれていたら、買取価格は2倍になっていたでしょう。
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