十五代 楽吉左衛門らしい作風の御茶碗です。
高さ9.4×幅12.5cmの黒茶碗で、十五代の楽吉左衛門の名品です。高台 内に楽の印が押されています。千家十職 の一つである 楽焼 の 茶碗 を作る茶碗師で、桃山時代に千利休の指導を受けて始められ、代々精巧な 茶道具 の 名品 を数多く残しています。歴代の中でも、七代目長入の作品は細工物の 技法 に非常に優れており、高価に売却頂けます。また各お 家元 宗匠の好みの作品や 共箱 で 書付 の付いた作品はより高い値段がつきます。楽茶碗の場合、買取価格が一番高いのは黒茶碗で、二番目に高いのは赤茶碗です。絵や文字が描かれた御茶碗は、お 茶会 で使用できる季節が限定されるので半額以下になります。十五代の黒茶碗も人気がありますが、もっと特徴がはっきり出た、大胆な箆削りによる前衛的な 作風 で 上手 の抹茶茶碗なら、買取価格が150万円を超えてくると思われます。やはり作家本人の特徴が出ていない 若年 期の作品(前作)と、独自の作風が確立した 晩年 の作品では、買取価格は5倍、10倍と違ってきます。一度、古美術やかたにご相談頂ければと思います。(No.350~450)