十四代 楽覚入の人気のある掛分け茶碗を紹介します。
高さ6.2×幅14.8cmの楽 覚入の赤と黒の掛分け茶碗です。高台 脇に楽の印が捺されており、共箱 で表千家家元十三代即中斎の 書付 が付いております。一般的に各お 家元 宗匠の好みの作品や書付の付いた作品は高値で売却頂けますが、こちらの平茶碗は夏のお 茶会 でしか使用出来ないので、残念ながら買取価格はかなり安くなります。
千家十職 の一人である楽吉左衛門は、楽焼 の 茶碗 を作る茶碗師で桃山時代から続いています。覚入は 美術学校 で 彫刻 を学んでおり、立体的で力強い造形の美しさが特徴です。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。楽吉左衛門の作品でも同じで、制作年代や作品の種類、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違ってきます。作者本人の特徴が出てくる 晩年 に作られた作品は味わい深いものが多く、高価買取できるのは当然のことです。古美術やかたでは、お譲り頂いたお客様に、納得頂くことを第一と考えております。お客様よりお譲り頂いた品物を、価格を表示して、当店で店頭販売いたしております。また同時に、ホームページにも、価格を表示して販売いたしております。(No.26)