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十五代 楽吉左衛門の黒茶碗の逸品を紹介します。

十五代楽吉左衛門の黒茶碗で、高さ9.2×幅13cmの出来の良い 逸品 です。高台 内に「楽」の印が押されています。楽吉左衞門は桃山時代から続く 千家十職 の一つ、楽焼茶碗 を作る茶碗師の樂家が代々 襲名 している名前です。初代長次郎が千利休の理想とした茶碗を形成したことで始まり、400年以上もの間、精巧な 茶道具名品 を数多く制作しています。
楽茶碗の場合、売却価格が一番高いのは黒茶碗で、二番目に高いのは赤茶碗です。絵や文字が描かれた御茶碗は、お 茶会 で使用できる季節が限定されるので半額以下になります。このように十五代ならではの大胆な箆削りによる前衛的な 作風上手 の抹茶茶碗なら、買取価格が150万円を超えてくると思われます。一般的に作家は30代、40代ではまだ自分独自の作風には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期 の作品(前作)と、自分の作風を築いた 晩年 の作品とでは、買取価格は10倍、20倍と違ってきます。一度、古美術やかたにご相談頂ければと思います。(No.360~460)