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北大路魯山人の得意とする鉢を紹介します。

北大路魯山人の、鉢を紹介します。高さ13.0cm×幅21.8cmで、高台内に「ロ」と があります。彼は、陶芸漆芸、書、篆刻、絵画、料理など様々な分野で才能を発揮しました。中でも特に書と 陶磁器 にとりわけ鬼才を発揮しました。30代の頃に、料理と器の理想的な調和を求めて 独学 で作陶を始めます。40代の頃には を築窯し、その後は作陶に専念し、織部、備前、色絵染付 など、多彩で闊達自在な作風の 名品 を生み出しました。

この鉢は、 どっしりした大振りの鉢で、彼を代表する傑作です。下部に 呉須 を塗り、上部には鉄絵で得意なススキを力強く繊細に描き、満月を金銀彩で大胆に塗りつぶし描いています。彼は、武蔵野の野趣味あふれる情景を見事に表現しており、たいへん味わい深い作品です。武蔵野をイメージさせるススキ野原の風景を好み、多くの器や 屏風 に描いています。椿を施した綺麗な色絵作品と、 この大きなお月様とススキを描いた作品は、北大路魯山人の双璧をなす作品です。このような彼の代表作品は高価買取させて頂きます。彼は、陶芸作家の中ではトップクラスの買取価格を誇る作家です。晩年全盛期 に作られた 上手 の作品は、一千万を超える価格で取引される作品もあります。

陶芸作品は火の中をくぐって出来上がります。作品の 景色 や、状態は、焼きあがるまでわかりません。 を開けて、初めて品物の良し悪しが決まるものです。そこに陶芸作品の面白さがあり、同じ窯で同時に焼かれても、一点、一点、違い同じ焼き上がりの陶芸作品はありません。同じ模様の作品でも、焼き上がりの景色や出来栄えにより、価格は2倍、3倍と変わります。また、産地の特定や、時代の判断は、高台の土や作品の色合い、また 図柄 の伸びやかさや構図、形で判断します。その査定には確かな知識と経験が必要となります。陶芸作品の真贋を問う場合や、時代を見るのは数十年の経験が必要です。当店は、祇園の骨董街で長年培われてきた実績があります。売却のご相談は、古美術やかたにご依頼ください。(No.380)

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