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加守田章二の盃を紹介します。


加守田章二の盃を紹介します。高さ4.4cm×幅7.9cmで、底部に「章」と があります。加守田章二は、富本憲吉近藤悠三の指導を受けた 陶芸家 で、民芸的な益子焼に新しい道を開拓し、自らのスタイルで斬新なデザインと造形美をもつ、数々の 名品 を作り上げました。この作品は、1971年の作品で、彼が33才のときに作られた作品です。49才の若さで夭逝しておりますので、晩年全盛期 に作られた作品と言えます。ざらっとした質感の土肌の側面に、器を覆うように文様が描き込まれています。このような、素朴な風合いながらも、彩色 や 象嵌 などの 技法 で加飾が施された器は、たいへん人気があります。

加守田章二は、近代陶芸界を代表する作家で、晩年に作られた 上手 の彩陶壺は、一千万円近い価格で取引されています。しかしながら、この作品は、盃 で小品となりますので、半分ほどの価格で取引されます。同じ作家の作品でも、小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて作られた大きなサイズの力作とでは、価格は10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。制作年代や題材、出来栄えにより、買取価格が一桁違ってくる場合もあります。中でも、亡くなられる一年前、二年前の最晩年の作品は、最も高価に取引される作品となります。作品の 真贋 を問う場合や、時代を見るのは数十年の経験が必要です。当店は、祇園の骨董街で長年培われてきた実績があります。買取のご相談は、古美術やかたにご依頼ください。
(No.500)

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