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高村光雲の聖観世音菩薩像を紹介します。


高村光雲の得意とした、聖観世音菩薩の立像を紹介します。全体の高さ22.3cm、台座の高さ4.4cmの木彫り の作品です。底部に「邨」と があり、門弟の手が加えられていない、自身だけの手による作であることを示しています。1929年、彼が78才のときに作られた円熟期の作品です。江戸仏師の高村東雲の 弟子 として、仏師に道を歩んだ彼は、生涯を通じて神仏像を最も多く製作しました。特に観世音菩薩は自身の信仰の対象であり、生前には「光雲といえば観音像」と言われるほど彼にとっては重要なテーマです。さすが、高村光雲の作品で、温雅な表情、身にまとった裳の柔らかな質感や曲線の美しさ、指や髪、頭部の装飾まで、繊細で 緻密彫刻 が施されています。また、右足をわずかに前に出したポーズは、彼独自の工夫です。神仏像や人物像にしばしば用いられています。作品に現実性を与えるための工夫であり、写実 的な、卓越した技術力の高さが窺えます。細部まで精緻に彫り上げられた菩薩の姿には、清らかさや気品が漂います。明治期から木彫界を牽引し続けた、彼の渾身の技と精神性の高さが味わえますね。このような、彼の 晩年全盛期 に作られた観音像や如来像などの仏像や、動物を モチーフ にした彫刻作品は高価買取対象です。細部まで 細密 に彫られた作品、柔らかな印象に仕上げられた作品は高く評価させて頂きますので、是非ご相談ください。中でも特に、「邨」の刻銘がある晩年の 上手 の作品は、最も高価買取対象作品になり、一千万を超える価格で取引される作品もあります。

作家は試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の境地に到達します。作家の作品には、いろいろありますが、晩年の、自身の 作風 を確立させた全盛期の作品には、熟練した深い味わいがあります。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。著名な作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。(No.1050)

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