十四代 大西清右衛門の味わい深い茶釜を紹介します。
高さ22.3×幅23.6cmの大西浄中のすっきりとした地肌で味わい深い作品です。我々古美術骨董の業界では、質屋さんのような鑑定士という資格は無く、数十年かかり長年の経験と信用を得て査定や 鑑定 ができるようになります。業界内で 真贋 を問う場合、「すっきりしている」とか「ゴリっとしている」などの簡単な言葉でしか表現できず、たった一言に数十年の重みがあるのです。
釜師で 千家十職 の一人、大西清右衛門は、室町時代から400年以上続いており、当代は十六代目です。代々美しい地肌の気品に満ちた釜などの 茶道具 を制作しておりますが、同じ作家の作品でも、制作年代や作品の種類、材質などにより、5倍、10倍と買取価格が違ってきます。当代の 上手 の芦屋釜で、お 家元 宗匠の好みの作品は、買取価格が50万円を超えることもあります。また最近ではアジアのお客様に 煎茶道具 が人気で、摘みが 南鐐 で出来ていたり、象嵌細工が施された 鉄瓶 は高値で売却頂けます。一度、古美術やかたにご相談頂ければと思います。(No.32)