十一代三輪休雪の萩茶碗を紹介します。
人間国宝十一代三輪休雪の作品です。高さ8.6cm×幅12.2cmで、高台脇に「休雪」と 銘 があります。たいへん上品な味わいがある萩茶碗ですね。丁寧に作られた端正な美しさがあります。萩焼らしい、温かで優しい枇杷色が際立っています。さすが、十一代三輪休雪と思わせる 名品 です。萩焼 の良さは地土のあまさ、その浸透性が作り出す変化が醸し出す味わいにあります。萩焼の焼成時間は、1日~1日半と短いため、陶土がしっかり焼きしめていません。そのため、抹茶などの色のある色素が釉薬や陶土に染込み深い味わいが生まれます。侘び茶 の趣にかなった温かな色合いと手触りのよさが特徴で、茶の湯 を愛好される方々にもたいへん人気があります。
伝統ある窯元で代々 襲名 されておりますが、最も人気が高いのは、やはり十代、十一代の作品です。中でも、高台 が十字に割れた、「鬼萩割高台」と呼ばれる荒々しい風情のある萩焼茶碗は、たいへん人気があり、高価買取させて頂きます。鬼萩は、荒い土と小砂、大砂などを大量に混ぜ合わせて作られています。力強さが感じられる 作風 が特徴で、高価買取対象作品です。上手 の鬼萩の作品は、萩茶碗と比べますと、桁が一桁違ってくる場合もあります。
当店は、約80軒の骨董店が軒を連ねる祇園骨董街の中にあり、お店には1日100名近くのお客様にご来店頂き、 店頭では2000点以上のお譲り頂いた作品を販売しております。海外からお越しになるお客様も多く、このような素晴らしい 日本独自 の 陶芸作品 は、たいへん人気があり、入荷をお待ちのお客様も大勢おられます。このように作りの良い作品、昔ながらの 伝統 の 技巧 が生かされた作品、 在銘 の作品は、高く評価させて頂きますので、是非古美術やかたにご連絡ください。(No.26)