永楽焼を代表する金襴手の菓子鉢です。
千家十職 の一人、永楽即全の金襴手の 菓子鉢 を紹介します。大きさは、高さ11.3×幅19.8cmで、高台 内に 銘 が入っております。 室町時代から土風炉焼物師として代々続いていますが、十代以降は茶陶も制作されるようになりました。永楽焼 には 赤絵、金襴手、仁清写、交趾、祥瑞 写、染付 など、色彩豊かで綺麗な 絵付 の 茶道具 が多くあります。最近ではアジアのお客様に煎茶碗や 香炉 なども人気です。売却のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、名前だけでは価格の決定は出来ません。永楽善五郎の作品でも同じことが言えますが、長期間かかり 細密 丁寧に制作された作品は、短時間で作られた簡単な作品よりも高価に買取させて頂けます。また作家本人の特徴が出ていない 若年 期の作品(前作)と、独自の 作風 が確立した 晩年 の作品では、買取価格は10倍、20倍と違ってきます。そして各お 家元 宗匠の好みの作品や 共箱 で 書付 の付いた作品はより高く評価されます。一度、古美術やかたにご相談頂ければと思います。(No.12~18)