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松井康成の練上香炉を紹介します。

松井康成の練上げの技法で作られた 香炉 を紹介します。高さ7.9cm×幅13.1cmで、高台内に「康」と  があります。1987年の作ですので、彼が60才のときに作られた作品です。
松井康成は、日本をはじめ、中国や李朝の古陶磁を幅広く研究するなかで、異なった色の土をおりまぜて模様を表現する「練上げ」の 技法 と出会い、生涯にわたって研究を重ねました。呈色剤や 釉薬 の試行錯誤を繰り返し、象裂、堆瓷、晴白など、様々な 技法 を新たに開発し、1993年には練上手で人間国宝に認定されました。色の異なる土を組み合わせる、独自の手法を駆使して、新たな視点で現代的な作品を次々に創作し、陶芸 の芸界に新しい風を吹き込みました。
このような、性質の異なる二種類以上の陶土を用いて作られ、釉薬 による光沢と鮮やかな色土による華麗な作品は、たいへん人気が高く、入荷をお待ちの 愛好家 の方も多くおられます。その中でもやはり、晩年 の 全盛期 の作品が人気で、高価買取対象です。作家の作品には、いろいろありますが、30代、40代ではまだ自分独自の 作風 には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年 の作品の方が、洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。売却を検討される際には、信頼と実績のある祇園の骨董店、古美術やかたに一度ご相談頂ければと思います。(No.30~40)