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河井寛次郎の草花が描かれている作品です。 

河井寛次郎の、高さ9.2cm×幅36.6cmの作品を紹介します。河井寛次郎は、柳宗悦、浜田庄司富本憲吉らと共に、日本民芸界の基礎を築き、その中心人物として活躍した 巨匠 です。「用の美」を追求した、重厚で素朴な 作風 で近代 陶芸 に新しい境地を築き上げました。
この作品は、暖かみのある背景に、花の模様が優雅に施されております。たいへん美しい作品ですね。このようにお花の文がある作品は、彼の得意とする作品で、高く評価させて頂きます。黒褐釉、鉄絵、辰砂、染付、白化粧土、鉛釉などを使い、草花や動物文を描いた重厚な味わいのある、日常使いの器や は、たいんへん人気があります。しかしながら、彼の作品では、ごつごつした信楽の土を使った 素地 に、赤や緑、黒の 釉薬 を刷毛で力強く打ちつけてあるような作品が、一番高価買取対象作品となります。面白い形をした大型の作品や、信楽焼のような地肌に五彩の色を飛ばしたような作品になりますと、この作品の、2倍、3倍の価格で取引もあります。中でも特に、晩年の 上手 の作品が高価買取対象作品です。
作家は試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の境地に到達します。作家の作品には、いろいろありますが、晩年 の、自身の境地を確立させた 全盛期 の作品には、熟練した深い味わいがあり、高価に取引させて頂けます。中でも、亡くなられる一年前、二年前の最晩年の作品は、最も高価に取引される作品となります。一口に作家の作品と言っても、いろいろあります。制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。売却の際のご相談は、信頼と実績のある祇園の骨董店、古美術やかたにご依頼ください。(No.64)