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高村光雲の聖徳太子像を紹介します。


高村光雲の、聖徳太子像を紹介します。全体の高さ26.0cm×幅36.0cm(台座の高さ7.2cm×42.0cm)の木彫り の作品です。1927年、彼が75才のときに作られた作品です。彼は、江戸下町の仏師の徒弟からスタートし、1893年のシカゴ万国博覧会で受賞を果たし、日本を代表する彫刻家として国内外で活躍する存在となりました。神仏像や代表作「老猿」などの動物彫刻、上野公園の「西郷隆盛像」といった歴史上の人物像や肖像、室内装飾彫刻など、幅広い分野で活躍しました。日本の伝統的な木彫と西洋彫刻の融合を追求し、写実 を基礎とする新しい表現を創造し、数多くの 名品 を残しています。近代木彫の開拓者と称されています。

この作品は、牛を引く少年の頃の聖徳太子を表現しています。聖徳太子は、飛鳥時代、日本に仏教を根付かせた偉人です。仏教とともに興隆した日本の美術史にも大きな影響をもたらした人物として、また、親孝行の象徴として、高村光雲は尊敬の念を込めて繰り返しその像を制作しています。思慮深く理知的な顔立ちと体を斜めに向けたポーズが特徴的です。現実の人間らしさが表現されていますが、そこには高潔な佇まいも醸し出されており、さすがと思わせます。傍らの牛は、緻密な観察をもとに骨格や筋肉の動き、短い獣毛、皮膚のたるみ、全体の重量感に至るまでを刃の痕や木目を生かして捉えられており、豊かな生命力が味わえます。このように古典や歴史的な説話を取り入れ、人物と牛を組み合わせた主題は彼が得意としたものです。卓越した 彫刻 の技が映える 逸品 ですね。

このような、彼の 晩年全盛期 に作られた人物像や、仏像、動物を モチーフ にした彫刻作品は高価買取対象です。細部まで 細密 に彫られた作品、柔らかな印象に仕上げられた作品はたいへん人気があり、高価に買取させて頂きます。中でも特に、「邨」の刻銘がある晩年の 上手 の作品は、最も高価買取対象作品になり、一千万を超える価格で取引される作品もあります。彫刻作品の査定には確かな知識と経験が必要となります。彫刻作品の真贋を問う場合や、時代を見るのは数十年の経験が必要です。当店は、祇園の骨董街で長年培われてきた実績があります。売却依頼のご相談は、古美術やかたにご依頼ください。(No.820)

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