森田りえ子の花鳥画を紹介します。
森田りえ子は、春夏秋冬を彩る花々や、 伝統 文化が香る舞妓達、現代を生きる女性像を華やかな色彩と確かな描写力で表現しています。2009年にはパリで 個展 も開き、毎年のように各地で 展覧会 が開かれるなど、現在の京都画壇で活躍を続ける日本を代表する女流作家です。裸婦像 や女性群像が中心的主題ながらも、このように、花や草木も多く描いています。日本の二十四節季には、草白露という季節があります。草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃で、夏から秋への変わり目の頃です。この作品も、そんな初秋のひとときを描いた作品で、花の色も鮮やかに、女性ならではの優美な感覚で描かれており、たいへん美しい作品ですね。41.2×56.0cmサイズの 紙本 に彩色で描かれた作品です。森田りえ子の作品の場合、このような、四季折々の 花鳥画 はたいへん人気があり、高価買取対象作品です。その中でも特に、糸菊を描いた作品となりますと、たいへん貴重で、最も高価に取引される作品です。作家ものでは、やはり、晩年 の洗練された 画風 の作品の方が、買取価格も数段上となります。売却のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。 (No.130)